パートで入店した後、スタッフへの技術指導も担うトレーナーにキャリアアップしたDさん。入店当時、役職をもつことなど微塵も考えていなかったそうですが、MUUでの勤務でどのように変わっていったのか、その変遷と今について尋ねてみました!
MUUとの出会いについて教えてください。
きっかけは求人のチラシを見たことです。当時、他の仕事をしていましたがあまりピンときていなくて、そんな時にチラシを見たことですごくMUUのことが気になって、お客さんとして一度行ってみようと思ったんです。未知の仕事でしたが、実際に施術を受けてみてこういう仕事もあるんだなということを知ることができ、すごく気持ちよかったので、自分でもやってみたいという気持ちが芽生えて応募しました。
最初から長く働こうという意欲はあったのでしょうか?
はい、ありました。
トレーナーまでのキャリアアップの過程について教えてください。
まず、半年ほどかけてコースをすべて修了し、それから4年間くらいはセラピストとして働いていました。その後、店舗で唯一のトレーナーでもあった店長が辞めることになり、そのタイミングで本部から「トレーナーの資格を取らないか」という打診を受けたことがきっかけになりました。
コースというのはどのようなものなのでしょうか?
コースはボディケア・足つぼ・アロマオイルの3つがあるんですが、同時期に入店した2人のスタッフと暇さえあれば互いに練習し合っていました。勤務時間外にすることもありましたけど、多くの時間はお客様がなかなか来ない日などの空き時間。その甲斐もあってか、3人ともスムーズにコースは習得できたんです。
そこからトレーナーになるのにまた研修などあるのでしょうか?
はい、1週間ほど研修がありました。施術の教え方はもちろん、スタッフの面接も対応するのでその方法も含めて学びに行きましたね。基本的にコースを習得しているので、そこで改めて技術的な研修はありませんでした。
キャリアアップを図るうえで気をつけていたことはありますか?
お客様には身体が楽になって帰っていただきたいですが、特にリピーターの方だと常に同じくらいの効き具合だと飽きられてしまうと思います。ですから「今日はここが相当固かったですよ」とか、お客様が思っているのと違う箇所の凝りがあったりしますから、そういうところを見つけて伝え、少しでも改善できるようにしていました。あとはストレッチのアドバイスを送るようなこともしていましたね。
そういったプラスアルファの取組みをしようと思ったきっかけはありますか?
当時は今と違ってスタッフも多かったので、何か人と違うことをしなければ自分に指名もつかないし、お客様側も変化がなかったら来る意味がないと思うので、少しずつ個性を出すことでまた来てもらいたいという思いがありました。スタッフの数が多いとお客様との関わりがなければ難しい感じがしていましたから。
そういう努力もあって、本部から声をかけてもらえたところもあるのでしょうね。
もちろんそのこともあったとは思いますが、それプラス私が店舗で一番長かったのでそういう流れになったのかなとは思いますけど(笑)。ただ、トレーナーは他のスタッフについても気を配らなければいけない分、難しいし責任ある仕事なので任せていただけるのは嬉しい面もありました。
トレーナーにキャリアアップして良かった点はありますか?
教える中で人それぞれ考え方などが全然違うので、言葉で伝えないとわからない人もいれば一緒にやりながら覚えていく人もいて、そこは勉強になりました。困った時は他のスタッフにも意見をもらうこともありますし、他の人の言葉の選び方なども参考にして吸収していったりもしましたね。
具体的にはどんな状況だったのでしょうか?
なりたての頃は私1人しかトレーナーがおらず、その時に指導する人たちの状況が違い過ぎることで大変だった覚えがあります。18歳と48歳の方が同時期に入ってこられて、あまりにも違いすぎるので、それぞれどう教えようかというところで初っ端から勉強になった覚えがあります(笑)。
18歳だと初めての仕事でしょうし、技術以外でのケアも大変だったのでは?
技術面だけではなく、接客の細かな点を含めて一から十まで教えてあげないといけないとは思いました。2、3回教えてあげただけだとわからないので、何回も繰り返し伝えていく感じです。幸い、途中で辞めたいということも特には言わなかったですし、1人で担当できるレベルまでになってくれたのでよかったとは思います。
逆に48歳の方の指導で難しかったことは?
技術面で言えば、どうしても18歳の方に比べると吸収スピードがゆっくりなので、その分丁寧に根気強く伝えていかなければいけないというところでしょうか。
今までそういった教える立場になったことはありますか?
あると言えばありましたが、どちらかと言うと2番目になることが多かったです。一番上の方がいらっしゃって、メインというよりはサブの立ち位置(笑)。それが急に全部教えないといけなくなったので、最初は気が重かったです。
その他に難しかった点はありますか?
多くの方がコース習得の際、ボディケア、足つぼ、アロマオイルの順番で取りますがボディケアを取らないとお客様につけないので、そこはなんとかクリアするしかないんです。次の足つぼコースは皆さんおおよそ3週間で習得できるため、そこまではトントン拍子で進むんですが、その後のアロマは1か月半~3か月くらいかかります。こちらから「やろうか」というのも押しつけがましいし、うちの店舗に限って言えば向こうから「させてください」という人も少ない。積極的という感じではないので、私から誘っていいものなのかという葛藤というか悩みというか、そういう難しい部分はあります。
それはトレーナーになりたての頃も、今も、変わらない悩みなのでしょうか?
そうですね。アロマは誰にとっても難しいのは間違いないですから。
トレーナーになられることで、今まで付いてくれていたお客様がいなくなることもあったのでは?
(指名の)お客様がものすごく多かったわけではなかったのであまり状況としては変わりなかったです。収入的にも現場での歩合は減ったものの、3人くらいを一気に指導していたのでその分の収入で上回っていました。
トレーナーへのキャリアアップは条件面でいくと良いことづくめではないと。
コースの話でいくと、足つぼまでよりはアロマまで習得した方がお給料は増えます。そこまでは皆に取ってもらった方がいいと断言できます。これも店舗によりけりで、たくさんスタッフが入ってくる店舗であれば、トレーナーをした方がお給料は増える場合もあります。私が行く店舗でもう一人トレーナーを取った方がいますが、その方は中々指導する機会に恵まれず、結局歩合制で働いているので習得したのがなんだかもったいない感じになっています。
MUUに入店した頃、今の立場にいる自分を想像していました?
全く想像していませんでした。ずっと店長がいて、私は一セラピストとして働いていくものだと考えていましたから。ただ、継続して頑張ることでそういった新しいキャリアを築けるようになる場所でもあるというのは間違いないと思います。
職場としてのMUUについてはどう思いますか?
例えばお子さんに熱が出たとなると誰かが代わりに出てくれたり、出られない場合は仕方ないので午前中はお店を締めたりということはあります。スタッフのことを大事にしてくれる職場だと思います。
将来的なご自身の展望はありますか?
いつかは自分でお店を出せたらとは思っています。そのためにMUUでいろいろなことを勉強し吸収して、いろいろなお客様と出会って、叶えられればと思っています。
独立に対する意欲はMUUで働くことで沸いてきたものでしょうか?
そうですね。同級生もリラクゼーション業界で働いていたり、先輩がお店を出していたりするんですが、業務委託で働いていることもあり、自分で確定申告をしているなどの話をすると「自分でお店を開けばいいじゃん」ということを言われるんです。そういう話を聞いて、独立について考え始めました。
最後にMUUでの仕事に興味を持つ方にメッセージがあれば!
MUUはアットホームな感じなので、ゆっくり少しずつ仕事を進めていけるのではないでしょうか。他の仕事だと時間に追われるようなこともあるかもしれませんが、MUUは自分のペースで働ける場所だと思いますよ!